業界史上最高音質のインターネット動画配信システム「Live Extreme」
従来の動画配信プラットフォームは映像が高解像度であっても、音声はAACなどで不可逆圧縮されている場合が多く、音質面で十分満足できるものではありませんでした。
コルグが開発した「Live Extreme」は、コルグがこれまで培ってきたオーディオ技術やインターネット・ストリーミング技術を活かし、最大4Kの高解像度映像とともに、ロスレス・オーディオやハイレゾ・オーディオ (最大 PCM 384kHz/24bit および DSD 5.6MHz) をライブ配信できる世界初(※1)の画期的なシステムです。
お客様はPCやスマートホン、タブレット、STB(セットトップボックス)に搭載されているウェブ・ブラウザを使い、インターネットを経由して、自宅にいながらコンサート会場で聴いているような臨場感のある高品質な音と映像を楽しむことが可能です。

豊富な再生対応プラットフォーム
HLSに加え、MPEG-DASHでの配信にも対応し、全ての代表的なプラットフォームでのウェブ・ブラウザ再生に対応しています。

徹底した高音質化技術
(1) 外部オーディオ・インターフェイスへの対応
Live ExtremeはSDIやHDMIのビデオ信号に重畳されたオーディオ信号(embedded audio)以外に、USBオーディオ・インターフェイスなど外部オーディオ機器からオーディオ信号を取り込むことができます。ASIOにさえ対応していれば、どんな機器でもLive Extreme Encoderのオーディオ入力装置として使用することができるため、レコーディング・スタジオ品質の音声の取り込みを実現できます。
(2) 「オーディオ・ファースト」のソフトウェア設計
Live Extremeには、ビデオにオーディオを合わせるのではなく、オーディオにビデオを合わせるコルグ独自の同期補正機能を搭載しています。これにより入力されたオーディオ信号が、ジッタの多いビデオ・クロックによって劣化されることはありません。
(3) ロスレス・オーディオやハイレゾ・オーディオへの対応
Live Extremeの音声は、上記のように、入り口から内部プロセスまで徹底的に音質に拘った上で、最終的に入力デバイスのサンプルレートを保持したままFLACやALACにロスレス圧縮されます。
(4) HLS/MPEG-DASHダイレクト・アップロード
Live Extremeでは、視聴者が受信して再生するデータそのものをライブ・エンコーダー内で生成し、配信サーバーはこれをパススルーする仕組みになっています、このため、アップロードされた音声がストリーミング・サーバー内で劣化することはありません。これは単なるロスレス/ハイレゾ配信とは一線を画す、真に「ビット・パーフェクト」な配信方法と言えます。
マルチチャンネル/空間オーディオ配信への対応
Live Extremeはマルチチャンネルによるハイレゾ音声(最大PCM 384kHz/24bit、DSD 5.6MHz)のライブ・ストリーミング配信も可能です。この機能は、5.1chや7.1chのサラウンド音声としての配信はもちろん、最大4系統のステレオ音声(主音声+副音声)の配信としても利用できます。
Live Extremeは更にHPLバイノーラル音声による配信や、AURO-3DやDolby Atmosによる立体音響配信にも対応しており、オーディオ・イベントの配信から、コンサートのパブリック・ビューイングまで、音に関するあらゆるニーズに対応することができます。

主な特徴
配信方式
HLS, MPEG-DASH
(ライブ配信、疑似ライブ配信、およびオンデマンド配信に対応)
通信プロトコル(アップロード)
FTP
WebDAV (HTTP 1.0/1.1, HTTPS 1.0/1.1)
動画仕様
入力インターフェイス:12G-SDI または HDMI
解像度:FHD (1920 x 1080, 最大60fps), 4K UHD (3840 x 2160, 最大30fps)
ビットレート:最大65Mbps(4段階のAdaptive Bitrate配信に対応)
フォーマット:H.264 High Profile
音声仕様
入力デバイス:ASIOに対応した任意のオーディオ・インターフェイス
入力インターフェイス:アナログ音声、S/PDIF、AES/EBU、MADI、DANTEなど
(SDI, HDMIからのembedded audio入力にも対応可能)
入力チャンネル数 : 最大12ch
PCM:44.1kHz/16bit〜384kHz/24bit (FLAC および Apple Lossless)
チャンネル数:2ch, 5.1ch, 7.1ch
DSD:2.8MHz/1bit, 5.6MHz/1bit (DoP形式※2)
チャンネル数:2ch, 5.1ch, 7.1ch
AURO-3D : 44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz, 96kHz
チャンネル数 : 5.1.4ch, 7.1.4ch
(疑似ライブ配信、オンデマンド配信に対応)
Dolby Atmos (Dolby Digital Plus JOC) : 48kHz
チャンネル・ベース : 5.1.4ch, 7.1.4ch, 9.1.6ch
オブジェクト・ベース:最大16エレメント
(疑似ライブ配信、オンデマンド配信に対応)
その他の機能
フォーマット変換機能
・オーディオのサンプルレート・レート/ビット数のダウン・コンバート
・ビデオのフレーム・レート/フレーム・サイズのダウン・コンバート
・I/P変換(インターレース解除)
HPLバイノーラルプロセッサー搭載
リップシンク調整機能
ローカル・ストレージへのバックアップ
収録済みファイル(Apple ProResなど)からストリーミング形式への変換
※1 サンプリング周波数96kHzを超えるハイレゾ・オーディオに対応した動画配信システムとして(コルグ調べ)
※2 DSD Audio over PCM Frames version 1.1準拠